栃木県日光の小田代ヶ原に行くには、戦場ヶ原の赤沼駐車場から行くのが一番ポピュラーだ。夜10時半頃に赤沼駐車場に到着した。ここへ来る途中、ガスに覆われた道路を一匹のキツネが横切っていった。到着して夜空を見上げると満天の星が輝いている。天の川もよく見える。すると、流星がスーッと流れていった。なんか久しぶりだなー。
バス停に行ってみると始発が4時。小田代ヶ原には十数分で行けるようだ。う~ん、歩いて1時間の夜道は流石に熊が出そうなのでバスで向かうことに変更。
とりあえず寝るが、湿気が多くて寝られない。そうこうしている内に3時半になってしまった。朝4時出発のバス停に行くと、6、7人並んでいた。先客に終点の小田代ヶ原までの料金を聞くと300円とのこと。意外と安いので安心した。
その後、続々と三脚を持った年配方が乗り込んできて、ハイブリットバスは満員になった。100%アマチュアカメラマンで埋め尽くされたバスだ。なんか独特の雰囲気に、気分が高揚する。ご夫婦で来ている方も結構多いので驚いた。
定刻時刻の4時になりバスが動き出す。一般車両通行禁止のゲートから入り、舗装された狭い林道を進んで行く。歩きや自転車で向かう方もおられるようだ。
そして、十数分で小田代ヶ原に到着した。そして、まだ暗い道をみんなの後ろを着いて行く。すぐに木道に出て、開けたところが小田代ヶ原で有名な白樺「貴婦人」の撮影スポットになっている。僕もすぐに三脚を広げて陣どった。
パッと見た感じでは50脚以上は三脚が並んでいる感じ。流石は「貴婦人」。モテモテである。
夜が明け、白んでくると朝靄に包まれながら貴婦人が浮かび上がってきた。
うわー、やはり実際に現地で見る貴婦人はスゲーなーと感じた。しかし、朝靄が結構濃いな!「今日はダメだな!」などの声も聞こえてくる。
それにしても貴婦人までの距離は予想以上に遠かった。僕のSONY DSC-R1ではテレ端が35mm換算120mmまでしかないのでキツイ。でも、背後の山を切り良く納めるには丁度良いか?!
ま、そんな感じで刻々と変化していく風景を撮っていった。右隣には土浦からお越しの常連のご夫婦。ペンタックスのK10Dを2台体制で撮っておられた。そして、左隣の方は那須塩原からの常連さんだ。
やがて日が昇り、逆光になって状況が悪くなっていった。すると、どんどんと三脚が仕舞われ、みんな散って行った。僕もちょっとでも良い光線状態は無いものかと右回りで小田代ヶ原を周遊することにした。
一旦、林道に出て、しばらく舗装路を歩く。この辺りも悪くないな!貴婦人は良く見えないが、別の一本白樺が背後の朝霧に浮かび上がるように立っていた。
これはイタダキマス (*^∇^)o<■~~!
一本白樺を撮り、再び林道から散策路に入る。ここからの散策路は樹林帯になっている。貴婦人や原っぱは見えない。みんな何処へ行ったのか誰も歩いていない。樹林帯には斜光が差し、これはこれで幻想的な光景じゃないか!
しばらく、このような斜光の差す森の中を歩き、再び貴婦人の撮影スポットに戻って来た。もう既に数名しかここにはいない。先程とは様相を変えた小田代ヶ原の風景を撮り、今度は湯の滝方面に向かう。とは言っても、僕は夕方から別の用事で早めに帰宅しなくてはならないので、湯川沿いを早足で歩いた。完全に日が昇り、暑くなってきた。赤沼駐車場に朝10時に戻って、日陰を探してコンビニ弁当を食い、帰路に着いた。
なんだか、もっとゆっくりしたかったが、仕方がない。リベンジすることにした。
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