土曜の夜から秩父の栃本広場に天体写真を撮りに行ってきました。
夕方6時頃自宅を出て、栃本広場に9時頃到着。天文マニアのあいだでは比較的名の知れた場所です。とりあえず誰も居ないのを確認し、更にその奥の舗装された林道を車で数分上って行くと、左側に大きく開けた広場がありました。どうやらヘリポートを造っているようです。
ここで天体写真を撮ろうとも考えましたが、翌朝工事でも始まっちゃったら大変なのでここは退散。やはり、先程の栃本広場で天体写真を撮ることにしました。
すると、1台のテラノとすれ違いました。きっと天文マニアの車かな?そして、広場の駐車場の片隅に陣取り、ポップアップテントを荷物置き場として設営。天体望遠鏡を組み上げていると先程すれ違ったテラノがやって来ました。
テラノから降りてきた年配の方から「天体写真ですか?」と声を掛けられました。その年配の方は天体写真ではなく、天体を口径20cmの大きな望遠鏡と口径10cmの大きな双眼鏡で眼見をしによくここに来られるとのこと。飯能天文同好会に所属し、越生町からの常連さんでした。
私が天体写真を撮ることに気遣ってくれて、ちょっと離れた場所にその年配の方もテントを設営。ここは天体写真を撮るには正直言って視界がそんなに開けていません。
北極星付近に赤道儀の極軸を合せようとし、肝心の北極星を探すが見当たりません。で、年配の方に「樹木と樹木の間にすれすれで見えるあれが北極星ですよ!」と教えて頂きました。
極軸を合せてスタンバイオーケー!ところが空の状態があまり良くありません。天頂付近以外は薄い雲が覆ってきています。それにここまで都心から離れた場所なら夜空もさぞかし暗いだろうと期待していたのですが、う~ん20年前のさいたま市と変わらないくらい光害が多いではありませんか!林道の山奥で散々見てきた私には満足できる空ではなく、正直期待ハズレの場所でした。
それと20年前の赤道儀はガタもきていて、モータードライブや暗視野照明装置も処分してしまったので大雑把な手動追尾撮影を試みましたが、結果はご覧の通り(苦笑)。50mm(35mm版換算80mm)ですら5分の追尾でも流れてしまいました。
モチベーションもかなり下がり、追尾撮影は諦め三脚固定の星景写真に切り替え、チェアーに座りながらボーっとワインを飲みながら空を見上げておりました。
すると年配の方が、「こっちでコーヒーでも一緒に飲みませんか?!」と声を掛けてくれました。その方も暗い夜空を求めてあちこちに遠征されたとのこと。そして何よりも驚いたことは、私のホームページ「サーフで行く林道の小部屋」をご存知だったこと。いや~嬉しいやら恥ずかしいやらです(笑)。そんなこんなで夜中の1時半頃までおしゃべりしました。
朝、車内の暑さで目が覚めました。朝飯を食った後コーヒーをご馳走になり、結局11時半までおしゃべりして解散。とても楽しい天文&林道談義をありがとうございます!
その後、昨夜行った林道の広場(ヘリポート予定地)を往復し、斜面にへばりつくような栃本集落を通って大滝村の道の駅付近からの既に完抜になった林道御岳山線に向かいました。
何度か途中まで訪れたことのある展望良好な林道です。今日は完全走破に試みます。起点からダートで、バイクや軽トラと何度かすれ違いながら高度を上げて行くと、普寛トンネルが現れます。とりあえず、普寛トンネルに進入。このトンネルを抜けるのはこれが初めて。こちら側は左に展望が広がり中々の開放感です。1km程で工事のウマで閉鎖してありました。
車を止め、歩いて工事の様子を見に行くと、ピークを超えたところで大きな岩盤を掘削しているところで林道が無くなりました。今日は休工日なので重機もありません。見た感じ、結構やっかいそうな難工事に見えました。
車まで戻り、Uターンして本線まで戻ります。そして、本線のピークを乗っ越し、ここからは先は初走行です。やがて、ネットで見たあの開けたポイントにやって来ました。いや~凄い凄い!トラバースしながら展望を堪能できるこういうルートは最高です!
そして、御岳山トンネルを抜けると下り勾配になり、全線ダートで13km~14kmを走り終えました。
次に向かったのが、ここから1時間以上離れた場所にある上野村乙父にある林道上野大滝線の東沢工区です。以前訪れたときは乙父林道東沢線のダートを通り3.5kmで上野大滝線は工事中通行止めのウマがありましたが、今回は掘削も進んで更に奥まで入れるようです。
しかし、春の山は落石だらけです。久々の緊張感。というのも、以前静岡の林道で尖った落石をうっかり踏んづけてタイヤがバーストするという経験がありましたからね~。
あの事態以降は落石箇所を甘くみないで慎重に通るよう心がけています。やがて展望も開けてきて、幅員も乙父林道東沢線に比べてかなり広くなってフラットな砂利に様子を変えてきました。
すると、左に大きな残土置き場を均した広場が見えました。中々の視界の良さに思わず天体観測には良さげだなと思いました。
しかし、ここまで来るには結構なリスクはあるでしょう!まず、落石。そして夜中だったら林道の地盤崩落など気が付きにくいところ。それと、こういったピストン林道は帰り道に土砂崩れなどで帰れなくなる危険があること。ようするに車は廃車になるっていうことです。そう考えると恐いもんがありますよね~!
更に奥に進みます。すると目の前にとても開けた場所で、これ以上先は通行禁止になりました。ここには工事のプレハブ小屋があり、1台の関係者の車が止まっておりました。
ここから先は、車を降りて歩いて調査です。10分程でしょうか、林道法面に連なる土留め間伐材を見ながら落石の散らばる林道を歩いて掘削地で林道終了になりました。
掘削地は幅広の滑り台のような坂になっています。脇を上ってみると、その先には反対側の林道の気配は何もないです。ここの様子から判断すると、切り通しにするのではないかと考えられます。
結局、ダートは乙父林道東沢線起点から4.7kmまで車で入れて、その先は数百メートルでピークと思われる切り通しまでで終わりとなりました。以前描いた上野大滝線の地図があるので参考までにリンク張っておきます。
http://yamaotoko.hp.infoseek.co.jp/el-chizu2.html
これで調査も終わったので下山することにします。午後も4時近くになり、お昼もまだ済ませてなかったので、帰り道に見つけた万場町の河原でカップラーメンを食べ、食べ終えてからはサーフの荷台ベッドで仮眠して帰りました。
その後、本庄児玉インターへ向かう途中に寄ったことのある日帰り温泉施設のある桜山温泉に寄り、関越道に乗りましたが大渋滞!再び途中のパーキングで仮眠して多少でも渋滞が緩和されるのを待ってから帰りました。
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