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2011年2月 6日 (日)

極寒の瑞牆山(みずがきやま)と廻り目平

前回の玉原高原の後、ブログには忙しくアップしてませんでしたが、長野県の廻り目平と山梨県の瑞牆山(みずがきやま)に行って微速度撮影してきました。

廻り目平は、丁度日本列島に大寒波が来ている最中で、廻り目平キャンプ場には誰一人といない凍りついた世界が待っていました。気温は多分マイナス15℃以下だと思います。

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到着して先ずは金峰渓谷沿いの林道を烏帽子岩やフェニックスの大岩のほうへと機材を担いで歩いて行きました。この日は月がオリオン座付近に輝いている為、雪道を照らし出し、山々にシルエットを浮かばせ幻想的な世界を創り出していました。その代わりに星の輝きは打ち消されているのが残念なところです。

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雪の深さは20㎝程あり、足からも冷たさが伝わってきます。とにかく寒いです。寒さの苦手な私がわざわざ極寒地帯をさ迷い歩きながら星景撮影をしている訳です。

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ホカロンを幾つも背中に貼ってるので歩き出すと汗を掻き、写真を撮り出すと汗が冷えてきて我慢の限界。結局は車の近くで微速度撮影をすることにしました。ところがあまりの寒さのせいで、カメラのリモコンの電池が調子悪く、微速度撮影中に停止してしまうというハプニングなども起きました。そんなんではオチオチ車で仮眠すらしていられない状態です。

とりあえず、リモコンを冷やさないようにジッポーカイロをタオルで巻いた中に入れたりして試行錯誤してました。でも、ジッポーカイロも寒すぎて立ち消えしてしまう始末です。そんなこんなで、闇夜も白んできました。

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そして、数週間後、今度は山梨県にある私のお気に入りの瑞牆山(みずがきやま)へ向かいました。今回は2泊3日です。夜中、毎度のように中腹にある増富温泉を通り、渓流沿いの道を進もうと思うと「通行止め」の看板が出ているではありませんか。どうやら道路工事のようです。仕方なく、みずがき湖まで戻り、黒森系由で植樹祭跡地の広場へ向かうことにしました。

こちらは問題なく行けると思って「みずがき林道」の分岐点まで来ると林道ゲートが閉まっていて南京錠で施錠されていました。ここもダメということは裏道の瑞牆リーゼンヒュッテ脇のダートを上がるしかありません。こちらは問題なく進めます。

そして、目的地の広場に到着です。駐車場には車の轍もありません。少し前に降ったと思われる雪が10㎝程積もっています。お土産屋の敷地は鹿避けの感電ネットが張ってあり中には入れないようになっていました。駐車場上のログハウス風のトイレは何故か明かりが点けっ放しになっているんですね。でも、シャッターが下ろされていてトイレは使用不可能ですが。

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今回は月明かりがないので満天の星が輝いていました。ところが雪がチラチラと降っていて撮影には条件が厳しい感じです。微速度撮影用に最近作った秘密兵器「タスコ スターガイド」の改造機をテストすることにしました。本来、スターガイドは天体望遠鏡で自動追尾してくれるのですが、望遠鏡を外してカメラを載せられるようにマウント部を改造しました。

テスト撮影開始し、カメラのシャッターのインターバルを幾つにするかなど色々試みました。あまり長いと星像が点にならずに線になったりします。

翌朝、土曜日だというのに誰も来ません。増富温泉に風呂でも入ろうかとも思いましたが眠くて行動に移れず、結局昼近くまで二度寝です。そして、起きてからは昼間の風景も微速度撮影しました。夕方、今夜は期待できる雰囲気の空です。

早めに夕飯を食べ、星空になるまで車の中で待機です。日が沈むのが早いのでアッという間に夜空は満天の星へと移っていきました。

今夜はスターガイド改造機(回転パンニング経緯台)の本番です。カメラはCanon EOS Kiss X4 レンズはタムロン 10-24mm絞り開放露出10秒で回転パンニングのスピードを4倍速で撮ってみました。3/4回転パンニングさせた後、今度は「みずがき林道」を下る途中にある橋の近くで2シーンで微速度撮影しました。こちらでは回転パンニング経緯台は使わずに三脚固定で撮りました。その間、車で仮眠です。

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ところが、今度はカメラのバッテリーが無くなり途中で止まってしまいました。慌ててバッテリーグリップの充電池を外し、単3電池使用にしてバッテリーグリップに挿入しました。が、みるみる内に電池が消耗してバッテリー警告マークが表示されてしまいました。やはり寒すぎるんですね!そんなこんなを繰り返していたらカメラがエラー表示され、完全にダメになってしまいました。

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カメラ自体には問題ないようですが、メモリーカードのファイルが破損したようです。今までの苦労は?

意気消沈して再び広場まで戻り、今回の撮影を断念することになりました。翌朝、メモリーカードが直ることを祈りつつ帰路に着きました。

帰宅後、ネットで色々調べたらメモリーカード破損ファイルを修復してくれるフリーソフト(Zero Assumption Recovery)があることを知り、直ぐにダウンロードして実行!ほぼ完全に諦めかけていた微速度撮影した約3000枚の画像がパソコンに保存できました。ホント、助かりました~。

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