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2011年8月28日 (日)

微速度撮影に使用している機材

追記:私のタイムラプス映像はこちらで見れます。

http://forest-x.s17.xrea.com/table.html

横移動させている機材タイムラプス・ドリーはこちら

http://timelapse.web.fc2.com/dolly.html

2011.8現在 今回は微速度撮影の時に私が使用している機材を紹介したいと思います。

Img_6427s

左上からジェントスのLEDランタン(エクスプローラー EX-777XP)。

このランタンは暖色系のLEDを使用していて暖かみのある色合いで照らしてくれます。明るさは2段階に調整可能。点滅もできます。単1電池3本でHi(72時間)、Low(144時間)と、かなり省エネ設計です。テントに吊るすフックも底面に収納してあり、ホヤの部分も取り外し可能。とても人気のあるランタンです。使用目的は微速度撮影で月明かりなどが無いときに周りの背景を浮かび上がらせたい時に使用してます。以前、妙義山の石門で微速度撮影をした時にガスランタンで照らし出したのですが、明るさにかなりのムラが出てしまいました。その後、何か良いランタンは無いかと探していたところ、近くのホームセンターで3,980円という値段で売っていたので衝動買いしたものです。微速度撮影に限らず非常に重宝しています。

次にカメラ。

こちらは最近購入したCanon EOS 5D Mark2です。風景、星景での色見の良さや白飛びの少なさ、高感度ノイズの少なさからEOS Kiss X4への買い増しです。これからはこちらをメインに使用していく予定です。

追記:2013年eos 6D追加。

次にレンズ。

現段階では5D Mark2で使用できるレンズはSAMYANG14mm F2.8 とCanon EF50mm F1.8Ⅱだけ。EOS Kiss X4ではTAMRON SPAF10-24mmF3.5-4.5DiⅡとTAMRON SPAF17-50mmF2.8DiⅡを使用しています。

次にカイロ(右上)。

こちらはライターでもおなじみのジッポーカイロです。長い時間、外で星空を撮影しているとレンズが結露してしまい、折角苦労して微速度撮影しても台無しになってしまうのを防ぐ為です。レンズフードなどにガムテープで固定して使ってます。確か2,980円程度で買った記憶があります。中に入れるオイルはコンビニなどで普通に売ってます。あまり寒いと立ち消えしてしまうので要注意です。

追記:2013年以降は巻きポカとホカロンを使用してます!

次に左下。

こちらは乾電池式の自作したニクロム線ヒーターです。上と同じくレンズ結露防止に使用します。ニクロム線はホームセンターで100円程度で売っています。電池ケースは秋月電子でネットで買いました。単三電池4本使用(6v)なのでパワー不足です。

中央。

こちらはケンコーLEE SOFT No.3フィルターです。ソフト系のフィルターを使用すると明るい恒星などが光の拡散で際立ち、星座の形が分かりやすくなります。星の色も分かりやすくなります。元々は100mm角のシートフィルターなのですが、SAMYANG14mm F2.8のレンズにはフィルターが取り付けできない為、カメラマウント部に入るよう、そしてミラーなどに干渉しないようにハサミで切り取りました。フィルターが透明なので紛失しないようにフィルターの縁を赤いマジックで塗ってあります。普段使用しない時は空いているフィルターケースに保管しています。

追記:2014年 「戦場ヶ原 宇宙からの贈り物」以降

https://www.youtube.com/watch?v=0QZlVuJx5SE

光害カットフィルターAstronomik clsフィルターも追加して使用!広角レンズでも色にじみの輪ができず赤い星雲がよく写るのだ!

右下。

こちらはタイマーリモコンです。Canon純正のTC-80N3aの互換品です。インターバルの設定を色々変えながら無制限にメモリー一杯になるまで撮影可能です。EOS10Dを使用している時に購入し、EOS Kiss X4にも使えるように端子をプチ改造し増設しました。この辺のことはネットで検索すると見つかると思いますので自己責任で!ハンダ付けするだけなので簡単にできます。因みにEOS 5Dも10Dと同じ端子です。2機同時にインターバル撮影することも可能です。

Img_6419s_4

次に三脚です。

微速度撮影では風による影響がもろに動画にした際出てしまいますのでガッチリした物を使いたいところです。定点だけの微速度撮影ならば三脚は一つで構わないのですが、私の場合、ドリーを使うので二つ必要になります。右(ハクバ カーボン4段三脚 HG-504MX)、左(SLIK  スプリントMINI2 ガンメタリック)。ハクバのカーボン三脚のほうはガッチリしているのですがSLIK  スプリントMINI2 のほうはハクバに比べると三脚自体が細いので頼りないです。車から離れた場所に歩いて行かなくてはならないときに少しでも軽量なものをと思って小さいものにしました。左下のはメルテック(meltec) ポータブル電源 アクティブパワー SG-1000 です。こちらはドリーを動かすのに使います。ドリー自体は単三電池8本でも動くのですが、極寒のときは電池の消耗が激しいのでこれがあると安心です。ネットで6,000円弱で購入しました。寿命は2年程度とのこと。

追記:2014年以降 ポータブル電源からモバイルバッテリー(ジャンプスターター)に変更。軽くて最高!

最後に以前にも紹介した自作タイムラプス・ドリーです。

Dsc08151s_2

スライダー部はアルミL型アングル(2m)を2本使用して自作しました。12V電源ワイヤー巻き上げ式によりカメラが移動していきます。時間設定は9段階設定が可能で、2mを最短で5分、最高で40時間可能です。星景では主に2時間半の設定で使うことが多いです。一晩で夏場は2シーン、冬場なら4シーン撮れれば良いほうだと思います。制作にあたっては海外では有名なTom LoweさんのMy DIY TimeLapse Dollyを参考に作りました。

Timescapes: Timelapse Dolly Project from Tom Lowe on Vimeo.

TimeScapes: Rapture from Tom Lowe on Vimeo.

自作タイムラプスドリーを作るきっかけになったのはアメリカのロスにお住まいのHenry Jun Wah Leeさんの微速度撮影を見てからです。それまでは大地までもが動くなんて考えられませんでした。とても感動し、私もドリーを使って撮影しようと思い立った次第です。

他にもDustin Farrell さんのLandscapes: Volume Oneという素晴らしい微速度動画にも影響を受けました。

Landscapes: Volume One from Dustin Farrell on Vimeo.

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コメント

こんにちわ!最近タイムラプス機材をそろえ始めようと考えている者です。記事がとても参考になりました!いくつか質問なのですが、普通のカメラではなくTLC200 proを導入しようとしているのですが、これで動画を作るのは一般的なのでしょうか??また、結露対策にジッポカイロを使用されていましたが実際どれぐらいの効果がありますか??(直に固定しますか?カバーに入れますか?)分からないことだらけで申し訳ないです。お暇なときでいいので返信お待ちしております!!

投稿: 山P | 2013年11月14日 (木) 11時56分

山Pさん、はじめまして!
TLC200 proというカメラを初めて知りました。
こんな楽しそうなタイムラプス専用カメラがあるんですね!
早速、ネットでTLC200 proで撮影された動画を色々見てみました。
一般的かどうかと言われると一般的ではないですが、手軽に楽しむといった感じで使うのには楽しめると思います。
但し、画面解像度が最近の標準とも言えるフルHD(1920×1080)の設定はないようなのでHD(1280×720)というのがおしいところです。
HDRという部分ではカメラ内で完成してくれて、とても便利だと思いますが。
もし、星空や天の川なども撮りたいと考えてらっしゃったら正直クオリティーが低すぎて残念な結果になってしまうと思います。
結露対策ではジッポカイロを以前は使っていました。でも、平たいのでレンズとの密着性が悪いのとオイルを入れる手間の悪さと意外と立ち消えし易かった為、今はホッカイロを使ってます。
「巻きポカ」という足首などにホッカイロを入れて巻く専用のリストバンドみたいな物があります。値段も600円程度で買えるのと使い捨てカイロの手軽さから最近はこれでやってます。
ただ、あまりにも湖畔などでモヤってくると曇ってしまいますが。
それと、寒すぎる場所ではやはり立ち消えしてしまうので、ホッカイロを2個入れて巻き付けたりしてます。更にその上にアルミマットの薄いのを巻くなどの対策もされるとかなり良いかと思います。

ということで、凝り性の方でしたら、できれば一眼がお勧めです。予算的な問題がある場合ですと、インターバル撮影機能のあるコンデジが良いと思います。
僕はインターバル機能のないソニーのR1というのでもリモコンを時計見ながら手で200枚とか切ってましたが(苦笑)。流石にトイレにも困るし、人に「何やってるの?」と話しかけられても困ってましたが(爆)。

HDR動画を作るのであればフリーソフトのLuminance HDRというソフトもあります。僕も時々ですが、昼間や朝夕のシーンなどで軽くrawからHDRへ微妙に使ってます。
普通はカメラの設定をブラケットで「明るい」「普通」「暗い」の3枚の画像を使ってLuminance HDRで加工しますが。
こんな感じでどうでしょうか?
他にもわからないことがあったら聞いて下さいね。
僕も最初は何が何やら全くチンプンカンプンでしたから。
それに未だに試行錯誤の日々ですが(笑)。

投稿: StarDust☆彡 | 2013年11月14日 (木) 22時08分

初めて拝見させていただきました。すばらしくて感動してしまいました。
私も微速度撮影に興味があり、今後ゆっくり機材をそろえていこうかなと思っているものなのですが。
いろいろなサイトでドリーやターンテーブルを見てもゆっくり連続的に動いている感じの機構が多く
昼間等光量がありシャッタースピードが短く済む撮影対象でしたら回転やスライドは連続的に動きつつでシャッタースピードとインターバル時間のみを設定する方法でいいと思うのですが、星景になるとシャッタースピードは10~30秒ほど必要に感じます。露光時間が長い場合、露光中にドリーやターンテーブルが移動し続けてしまうと写真になったとき光が横流れしたものになってしまうように思えます。
ドリーを使用した撮影手順について私の頭の中では光量が少ない、又は星景の場合、
スライド→スライド停止→シャッター開→シャッター閉じ→スライドの繰り返しをシーケンサーなどを使ってやらなければならないと思ってしまうのですが、実際はそうやっているのでしょうか?それともゆーーーくりしたスライドやパンの場合、いちいち動きを一旦停止する機構を備えなくても良いものなのでしょうか?ご伝授よろしくお願いいたします。

投稿: TUMI | 2014年4月 8日 (火) 23時47分

TUMIさん、はじめまして!
感動して頂けて嬉しく思います!ありがとうございます!
ドリーの速度設定が星の場合ですと大体2mで2時間で動かすことが多いのですが広角14mmとかでは動きっぱなしでシャッター切ってます。
星と逆方向に動かす場合ですと流れが目立つと思います。
ターンテーブルですが、これは星を追尾するモードもありますし、スピードも色々変えられるので動きっぱなしで特に問題はありません。
やはり、星とは反対方向に動かすとその差が開きますので多少流れてしまいます。
自作ドリーの方は殆ど動きっぱなしが多いように思います。

投稿: stardust☆彡 | 2014年4月 9日 (水) 07時35分

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